ケアマネの部屋
 介護問題が国民的課題となったわけは?

 日本は急速に高齢化社会に向かっています。そして医学・医療の高度化、生活条件の改善・栄養の飛躍的な向上などの結果、長寿化はますます進み、後期高齢者が激増します。高齢者の場合、心身の機能低下や疾病や傷害の慢性化により、寝たきり老人や痴呆性老人と呼ばれる要介護状態に陥る可能性のある人々の数が急増しています。

 一方核家族化の進行、女性の社会的進出の増加で、それまで家族内の女性の介護力に依存していた「家族優先型の介護」は限界に達しています。
 このような状況から、介護問題は個人や家族の問題ではなく、社会問題として放置できない国民的課題として取り上げられるようになったのです。
 そして私的・個人的レベルから、他人が介入するという新しい介護の形態、「介護の社会化」が積極的に進められるようになりました。

 介護の社会化は、系統的な教育と専門的な訓練と技術・技能を保有し、職業的倫理と価値観と資格を保有している専門家が介護をサービスとして実践することです。

 ケアマネジメントがもつ可能性は?

@ サービスを統合して提供します。
多様なニーズに応える様々なサービスをバラバラに提供するのは非効率です。ケアマネジメントは各種のサービスを整合性をとって総合的に提供するシステムです。
A ニーズにサービスを合わせる。
従来の「サービスをあてがうといった福祉」から、利用者の望む生活を実現するというニーズを満たすために適切なサービスを提供するという福祉へ変革します。
B サービスの個別化の可能性
利用者の生活習慣、住宅状況、経済状況、家族関係、家族の介護意識の違いなどによって、発生する問題もニーズもさまざまです。それらに合わせて個別のケアプランを立案して、プランに沿ったサービスが提供できるようになります。
C ケアサービスの効果性、即応性
必要なサービスが、必要なところに速やかに届けられる道筋を作る機能が期待されます。そして、ニーズを適切に評価し、適切なケアプランを作成できれば、時間的、経済的なムダを防ぐことができます。
D ケアサービスの質と量の充足
ケアマネジメントを行う機関とサービスを提供する事業者を分離することで、より客観的で適切なケアプランの立案が可能です。そのようなプランができれば、それを達成するためのサービスの充実が図られ、サービスの質が向上し、量も充足されることが期待されます。

   
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