会社概要
株式会社高齢者住環境研究所
      一級建築士事務所
〒151−0053
東京都渋谷区2−26−5
TEL: 03−3377−6490
FAX: 03−3377−6497
社長紹介
溝口千恵子(みぞぐちちえこ)さん
一級建築士。
東京都出身。日本女子大学生活芸術科住居専攻卒。
百貨店内の住宅相談所、福祉関係のシンクタンク勤務などを経て、1993年に高齢者住環境研究所を設立。
著作
ちょっとしたリフォームがバリアフリー住宅
「高齢者に快適な住まい」
オーム社出版局
2,200円+税

2001年度版
必携 実例でわかる福祉住環境
「バリアフリー、デザイン、ガイドブック」
サンワコーポレーション
2,850円+税

ケアプランに欠かせない
「住宅改修モデル100」
溝口千恵子
日本看護協会
2,800円+税
<社長にインタビュー>
高齢者向けの新築・リフォームを中心に、年間700件以上を手がけています。相談も含めるとこれまで扱った事例は4,000件を超えます。14人のスタッフのうち、男性は2人だけという陣容です。住宅改修の鍵を握っているのは、介護の担い手である主婦。生活歴のある女性スタッフであれば、そんな主婦の視点から、高齢者にとって住みやすく使いやすく、と同時に家族にとっても快適な空間となるように、どのようにその家を改修したら良いかを提案することができます。

日本の個人住宅は、そもそも閉鎖的で可変性に乏しいものでした。ところが介護保険の導入でこれまで身内しかいなかった家のなかに、家事援助や介護をするホームヘルパーをはじめとした外部の人が出入りするようになって、介護をする人にとっての利便性も備えた住宅、いわば住宅の施設化がこれからますます進むと考えています。

「安心のバリアフリー設計」という宣伝文句だけを信用していると、思わぬ落とし穴に落ちてしまうこともあります。例えば、車イスに乗ったままでは開閉できないドア、手すりが装着できない材質の壁など、「バリアフリー設計」を取り入れてはみたものの、暮らしてみて気づく不具合や配慮のなさへの相談は後を絶ちません。介護保険制度に住宅改修費用の補助が含まれるようになってから、ノウハウのない施行業者による安易な工事が目立つようにもなりました。

私が高齢者の住まいに係わる仕事をしているのは、6歳の時に父が亡くなり、忙しい仕事を抱えた母親にかわって祖父母に育てられたことにそもそもの縁があったのではないかと思っています。

大学で住居学を専攻して、最初に勤めたのが百貨店の中の住宅相談所でした。女性が建築現場に行くと大工さんに塩を撒かれた時代でしたから、それが悔しくてまず二級建築士の資格を取り、さらに二年後には一級建築士になりました。

その次に、医療施設を設計・施行する会社に勤め、診療所など100件以上の設計を手がけて、そこの下請けの形で、設計事務所を開きました。従業員を2人使うまでになりましたが、1年半ほどで最初の子供を出産、事務所を閉鎖せざるを得なくなりました。その後更に2人を出産して一男二女の母親となりましたが、8年後には仕事に復帰しました。

福祉関係のシンクタンクで高齢者施設の設計に携わった時に、ある有料老人ホームの設計で、高齢者の住まい方の理想と施設の現実とのギャップを痛感するようなことがあったのです。例えば、玄関を入ったところはホテル以上に素晴らしい空間にするのに、お年寄りの暮らす部分はベッド一台にロッカーひとつしかない、あるいは入居するお年寄りも、働くスタッフも女性がずっと多いのに、設計には女性への配慮が足りないといったことでした。

その後、建築士を中心に女性ばかり16人で高齢者の住まいの研究会を発足させ、電話で高齢者の住宅相談を受けたり、高齢化社会にやさしい住宅関連機器などの研究報告をまとめる活動をしました。この活動がもとになって、1993年に研究会メンバー5人で個人住宅改修を専門とする(株)高齢者住環境研究所を設立し、女性建築士の視点での高齢者の住まいづくりの事業を始めたのです。
将来的には、私は、ひと昔前のような、地域に開かれた住宅のあり方が理想だと考えています。今後、住まいをつくるハウスメーカーの責任はさらに重大ですし、ユーザーの眼も試されることになります。