| 「将来の危機管理は投資戦略の核となるもの。」 17世紀の始めにオランダ人が「東インド会社」を作ったときに株式を発行しました。これが株式のルーツだと言われています。この東インド会社がつくられた時代は大航海時代と呼ばれ、オランダやイギリス、その他ヨーロッパの強国たちが、船で大海を航海して植民地を手に入れていった時代です。 当時は、航海に成功してアジアに無事にたどり着き、アジアの香辛料をヨーロッパに持って帰れれば、莫大な利益が得られたのです。けれど、船をつくるにしても、事前に巨額のお金が必要ですし、航海の途中で難破したり、海賊に襲われたりと、彼らには危険が常につきまとっていました。せっかく大金を注ぎ込んでも、まったく利益にならないかもしれなかったわけです。 そこで、もし船が災難にあったとしても、お金を出した人の1人ひとりの損失をできるだけ小さくできるよう、ごく小数の人がお金を出すのではなく、大勢で出し合おうという考え方から、株式が登場したのです。 17世紀の中ごろには、イタリーのロレンツ・トンチンが生命保険の原型に当たる年金制度を考え出しました。これは、大勢の人から同額のお金を集め、その利子を毎年、生きている人だけに分配するというもので、生き残っている人が少なくなればなるほど、分配金が増えるという仕組みでした。最後の生存者ともなれば、莫大なお金がもらえることになります。また、加入者の全員が死亡してしまうと、元金は経営者の手に入るようになっていたから、経営者も莫大な利益を上げたそうです。 このように「株式」も「保険」もほぼ同時期に誕生したリスクヘッジの手段だったわけです。そこで、投資として現在の生命保険や損害保険を捉えてみると、ある条件を満たせば、払い込んだお金の何倍ものお金が運用に関係なく、確定で受け取れる商品と言えます。ある条件とは言うまでもなく、事故にあった、病気になった、死亡したなどの場合です。 ニュースで見る事故や災害は、いつわが身に降りかかるかもしれない危機です。交通事故で致命傷を負って働けなくなる、あるいは人身事故を起こして大きな損害賠償を背負い込むことになる、家族が重い病気になるといったように、人生を脅かすことになるかもしれないことを数え上げれば、きりがありません。そう言った何らかの理由で家計が破綻したら、ジ・エンド、路頭に迷うことになるかもしれません。 投資戦略の核になる考え方は、「自分と自分の家族を守る」ということなのです。生活を維持するための防衛手段を講じた上で、将来に向けて、何が起きても生活に困らないような財産形成を計画的に着実に行なうべきです。 財産形成を考えるためには、「将来の危機管理」という視点を忘れてはいけません。さらに言えば素人が小手先の投資技術にいくら精通したところで、その視点がなければ、財産形成には決して成功しないのです。 では、人生において、何をすることがお金を増やすことにいちばん役に立つことでしょうか?株式投資でしょうか、不動産投資でしょうか? 実は、いちばん役に立つのは、仕事からの収入なのです。何だと思われるでしょうが、仕事からの収入が最も大きな金融資産です。ですから、仕事で成功するために自分に投資をすることを忘れてはならないのです。 次に大切なのは、どんな金融商品でもかなわない、リスクのない高利回り商品である「節約」です。生活費を年間で3%だけ節約することは、それほど難しいものではないはずです。そして、そうすることで年3%の利回り商品をノーリスクで手に入れていることになるわけです。 もう一点、大切なことをつけ加えておくと、節約ができる人は意志が強い人です。つまり、自分の行動を自分でコントロールできる人ということです。外部の雑音や他人の行動に惑わされることなく、自分の意志を貫ける人です。 月々支払う保険料を3%節約できれば、それはりっぱな「節約型」運用商品を手に入れたことになります。 最後にもうひとつの大切な投資について、お伝えします。それは、「健康にこころがける」ことです。健康と健全な精神を維持するために、自分自身に投資して下さい。タバコをやめる、減量するといったことを実行すれば、健康を維持できるとともに、ノンスモーカー割引や健康体割引が適用され、3%どころではない保険料の節約もできるのです。 |
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