21世紀は個の時代です。情報ネットワークの急速な進展、技術革新、価値創造ビジネスモデルの変化など世界のビジネス環境が急速に変化する中では、変革者の推進者となる新たなビジネスリーダーの存在が不可欠です。 また、IT革命にみられるネットワーク型社会では「個人と個人がどう結びつくか」「企業と個人がどう結びつくか」「企業同士がどう結びつくか」「個人と国家がどう結びつくか」ということが問われてきます。そういった社会で一番重要となるのは見えないものを洞察し、新しい価値を創ることのできる構想力を持った個人の能力開発です。そして、この変化の大波をいかに捉え、どう乗り切っていくかがキャリア開発上の重点課題となります。 現在のビジネスパーソンは自らのキャリア開発のために従来の教育・発想・思考を捨て、新たな情報・知識・手法を身につけたナレッジワーカーとしてのスキルアップが必要とされます。 誰もが主役になれる21世紀、自らの課題を設定し自立的に問題解決していく能力を身につけなければ、自分のビジョンを思い通りに実現することはできません。この能力を十分に活かし活躍するためには自己変革と自己投資が必要となります。 また、これからのビジネスにおいては、財務とITと英語は21世紀の三種の神器です。グローバル化の時代には、この3種の神器がなくては、ビジネスを語ることさえできなくなる状況です。これらはいずれも日本の大学教育の中ではほとんど教わっていない分野であり、だからこそ社会人になってから学んでいかなければならないことも事実です。 このような状況において、21世紀のビジネスリーダーを目指す皆さんが、どういう人生を歩みたいのかを自問自答し、その答えに向かって自分で道を切り拓いていくことを期待します。
ビジネスコアコースでは…
大 前 研 一 1943年、福岡県に生まれる。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。 世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。 「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。ウォールストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて、継続的に論文を発表している。この功績により1987年にはイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。 英国エコノミスト誌は現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカーやトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。 同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また1994年の特集では5人の中の一人として選ばれている。 1992年11月には政策市民集団「平成維新の会」を設立、その代表に就任する。 1994年7月、20年以上勤めたマッキンゼー・アンド・カンパニー・インクを退職。 同年、国民の間に議論の場を作るとともに、人材発掘・育成の場として「一新塾」を設立、96年には起業家養成のための学校、アタッカーズ・スクールを開設、塾長に就任、現在に至る。 現在、大前・アンド・アソシエーツ、スカイパーフェクトTVのビジネスブレークスルー・チャンネル(BBT)、家庭用テレビからのインターネットのインフラサービスを提供するプラットホーム社、インドとのソフトウェア開発専門の合弁会社ジャスディック・パーク株式会社の代表取締役を務めるかたわら、ソフトバンクとアメリカのサイエント社の取締役も勤め、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、オーストラリアのボンド大学の評議員兼取締役、ペンシルベニア大学ウォートンスクールSEIセンターのボードメンバーでもある。 また、経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権の国家実現のため、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 趣味はスキューバダイビング、スキー、オフロードバイク、クラリネットと多彩。 ジャネット夫人との間に二男。